プロジェクトがめざすもの

世界自然遺産でもあるマラウイ湖国立公園は、世界的に貴重な固有種魚類を保護するための水中保護区と流域保全のための陸域(森林)保護区をもち、公園内に5漁村が存在しています。そのため、地域コミュニティの人々の生業を通じた多様な自然資源の活用を基盤に、人間と自然の深いつながりに根差した自然保護区管理による環境保全と、資源の持続可能な管理と活用による人々の生活と福利の向上を実現できるポテンシャルを有しています。これまでに、公園内の漁村で多様な資源ユーザー・管理者による持続可能な資源の管理と活用に向けたイノベーティブな取り組みが創発していることを明らかにし、これらの取り組みを推進する人々と日本側およびマラウイ側研究者との密な協働を展開してきました。本研究は、マラウイ湖国立公園内の最大の漁村であるチェンベ村を中心に、他の村落の知見も加えながら、以下の研究班による、最新の資源管理科学と地域のイノベーティブな知識・技術・社会システムを融合したTD研究によって、統合資源管理システムの構築を目指します。

マラウイ湖国立公園(陸域保護区)と公園内の5漁村・水中保護区は陸域保護区の沿岸から100mの範囲
【図提供:林】

●関連ウェブサイト
SATREPS 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム
https://www.jst.go.jp/global/index.html