水産資源管理グループ

主に以下のような3つの研究を実施します。マラウイにおいては国等の公的統計制度や科学的モニタリングが十分に確立していないことから、地域の住民や研究者が参加した低コストかつ実際的な「参加型資源モニタリング手法」の開発を行います。そこでは、重要水産魚種(Usipa・大型ナマズ類・Chambo類)の資源量に関する環境DNAを用いた分析や、生産性感受性分析(productivity susceptibility analysis;PSA)を実施します。また
、現地のステークホルダーとの協働による様々な「資源管理・増殖システム」の実証研究を行います。マラウイ湖では、湖底の岩礁などの突起物に由来する湧昇流により形成される漁場を「チルンドゥ(Chilundu)」と呼び、日本の「里海」概念も援用し、人工的なチルンドゥの設置によりプランクトン食のUtaka資源などを中心とした資源増殖活動を試みます。その他さまざまな資源管理・増殖の活動を、チェンベ村マドティ地区の沿岸村落委員会(Beach Village Committee;BVC)との協働で実施します。最後は「漁獲した後の水産物の価値を高める」ための研究です。マラウイ湖北部では、小規模水産物トレーダー組合が冷蔵施設を運営するとともに、高品質の燻製生産を行っています。こうした現地の活動を参考に、日本政府の供与する冷蔵施設をBVC等が管理運用し、漁獲後の加工保存技術向上と生鮮流通の仕組みを検討・実装します。

〇牧野光琢・鹿熊信一郎・丸山敦・松田裕之・但馬英知・佐藤哲・Maxon Ngochra・Geoffrey Kanyerere・Joshua Valeta・Madalitso Chatsika・Bosco Rusuwa・Daud Kassam・Wisdom Changadeya・Jamus Banda・Placid Mpeketula